環境活動レポート
平成18年 5月31日
株式会社 鈴木油脂
環境方針
【基本理念】
株式会社鈴木油脂は、食用油脂の製造ならびに廃食用油のリサイクル事業を通じて
「地域社会との共生」を経営理念とし、「国内資源の有効活用」を事業活動の柱とし
「循環型社会の形成」の一躍を担う仕事を誇りとしてまいりました。
今後はさらに環境負荷の減少に向け、全社一丸となって取り組み、地球環境保全の為、
継続的に努力を続けます。
【環境方針】
@事業活動に関わる全ての法規則及びその他の環境上の要求事項を遵守します。
A環境目標を定め、毎年見直しを実施し、環境マネジメントシステムの継続的な改善、
汚染予防に努めます。
B燃料エネルギーの利用効率を向上させ、省エネルギー化を推進します。
C電気、水、紙の有効活用を心掛け、効率的利用を推進します。
D環境に関する継続的な自己啓発を通し、自己改革に努めます。
E廃棄物の総合的な削減及びリサイクル化を推進します。
F環境方針は全ての従業員に周知し、その達成を図るとともに、社外からの要求に応じて
公表します。
平成17年6月1日
株式会社 鈴木油脂
代表取締役 鈴木 靖夫
事業活動の概要
1.会社名、代表者
株式会社 鈴木油脂 代表取締役 鈴木 靖夫
2.所在地
〒259−1116 神奈川県伊勢原市石田798番地
3.環境管理責任者及び連絡先
業務部 品質管理課 課長 大川 文雄
〒259−1116 神奈川県伊勢原市石田798番地
TEL 0463−94−3420
FAX 0463−92−3539
4.事業内容
(1)食用油脂製造・販売
(2)産業廃棄物(廃食油)収集運搬
(3)産業廃棄物(廃食油)中間処理
(4)産業廃棄物(廃食油)再生
・会社の沿革
昭和45年1月 現所在地にて創業
昭和49年6月1日 法人化 資本金500万円
昭和50年5月 県公害防止条例指定工場認可
昭和51年6月 食用油脂製造業認可
平成 6年6月 資本金1000万円に増資
平成 8年8月 産業廃棄物収集運搬業許可取得
平成10年4月 産業廃棄物処分業許可取得
平成17年5月 廃棄物再生事業者登録
5.事業の規模
活動規模 |
単位 |
平成15年度 |
平成16年度 |
平成17年度 |
主要製品生産量 |
t |
11,003 |
12,159 |
12,425 |
売上高 |
百万円 |
764 |
885 |
893 |
従業員 |
人 |
43 |
52 |
48 |
床面積 |
u |
1,151 |
1,151 |
1,151 |
情報公開項目(産業廃棄物処理業)
1.
許可の内容
・
事業の区分:中間処理
・
許可番号:第1423029707号
・
許可年月日:平成15年4月9日
・
許可の有効年月日:平成20年4月8日
・
事業の範囲(廃棄物の種類):廃油(動植物油)
・ 事業の区分:収集運搬
・ 許可番号:許可年月日:許可の有効年月日
神奈川県 第1403029707号:H18.08.01.:H23.07.31.
横浜市 第5600029707号:H17.11.01.:H22.10.31.
川崎市 第5700029707号:H18.09.01.:H23.08.31.
横須賀市 第5801029707号:H17.04.13.:H22.04.12.
相模原市 第9800029707号:H18.08.01.:H23.07.31.
東京都 第1300029707号:H16.09.17.:H21.09.16.
静岡県 第2201029707号:H16.07.09.:H21.07.08.
千葉県 第1200029707号:H17.11.17.:H22.11.16.
・ 事業の範囲(廃棄物の種類):廃油(動植物油)、動植物性残さ、金属くず
・ 事業計画の概要
全体計画:産業廃棄物の収集運搬、処分を行う。
産業廃棄物の種類および収集運搬量
廃油250t/月、金属くず20t/月、動植物性残さ10t/月
産業廃棄物の種類および処分量:廃油400t/月
収集運搬業務および処分業務の具体的な計画
廃食用油を油種用途別に分類し、油水分離、濾過処理し精製を行う。
日曜は休み。
環境保全措置
各車両ともNOx・PM法対策済みの車両を使用する。
万一の事故・油流出に備え、幌型車から箱型車へ順次移行中。
工場全体に防鳥網を張りカラスの進入や集散による近隣被害を防ぐ。
2.
施設等の状況
○収集運搬業
・
運搬車両の種類と台数:3t車〜9台、4t車〜1台
・
積替保管施設の面積:70u
・
積替保管施設の保管上限:27,492kg
○処分業
・
処理施設の種類:中間処理工場
・
処理する産廃の種類:廃油(動植物油)
・
処理能力(規模):ろ過機 42㎥/1日
・
処理方式:油水分離・ろ過
・
処理工程図
3.
廃棄物処理料金
1斗缶あたりの収集運搬・処分費用として平均300円前後で提示。
ただし、集荷頻度や集荷量により適宜話し合いの上決定する場合もある。
環境目標とその実績
1.環境目標 及び 主な環境活動計画の内容
平成17年度(第32期)に対する平成18年度(第33期)目標を表す。
取組項目 |
環境目標 |
主な環境活動計画の内容 |
家庭廃食油の回収 |
10%増 |
・各自冶体へのセールス活動の強化 |
廃食油の新製品開発 |
1品 |
・新用途、新技術の開発 |
地域清掃の実施 |
週1回 |
・毎週水曜の終礼前に行う |
電気使用量削減 |
1%削減 |
・不要な照明の消灯 |
|
|
原料課、営業課の作業場は12:00〜12:55まで消灯 |
|
|
その他12:30〜12:55まで消灯 |
|
|
・生産計画の見直し 入庫量に見合う生産計画の実施 ・硬化油タンク、廃油溶解槽の設定温度低減 タンク90℃→80℃ 溶解室65℃→60℃ ・空調設備による室内温度設定 |
|
|
夏季28℃ 冬季20℃ |
|
|
・節電シールを貼り節電意識を促す |
燃料使用量削減 |
1%削減 |
・急発進、急停車禁止およびアイドリングストップ推進 |
|
|
・シールを貼り経済走行を心がける ・タイヤ空気圧の定期的チェックを行う。 ・効率的な配送計画を立て定期的に見直しする。 |
水使用量削減 |
1%削減 |
・水使用時には、蛇口をこまめに開閉し、常に節水を心がける ・水道水の元栓バルブ20%閉鎖 |
|
|
・汚れないように努力し車、構内の洗浄はジェットを積極使用 |
紙使用量削減 |
1%削減 |
・両面コピーの徹底、裏紙使用やミスコピーの防止等 ・コピー機に表示し常に注意を促す |
グリーン購入 |
2品目購入 |
・年間を通してエコ商品を積極的に購入する |
廃棄物排出量削減 |
1%削減 |
・ダンボールのリサイクル率向上を心がける |
二酸化炭素排出量削減 |
1%削減 |
・収集運搬に関わる化石燃料燃焼による二酸化炭素 排出を、燃料使用量削減の項目と併せて活動する |
総排水量削減 |
1%削減 |
・水使用量削減と併せて活動する |
2.環境への負荷の現状
過去3年間のデータは以下の通り。
当社としては、環境活動の認識が乏しく、傾向管理をまったく行っていませんでした。
しかし、環境関連法令の規則の遵守については、関係機関などから、とくに違反についての指摘等はありませんでした。
|
数値 |
単位 |
平成15年度 (30期) |
平成16年度 (31期) |
平成17年度 (32期) |
二酸化炭素 排出量 |
総量 |
sーco2/年 |
1851006 |
2111477 |
2184799 |
総売上高あたり |
sーco2/百万円 |
2422 |
2385 |
2446 |
|
廃棄物最終 処分量 |
総量 |
t/年 |
162 |
174 |
186 |
総売上高あたり |
t/百万円 |
0.225 |
0.226 |
0.214 |
|
総排水量 |
総量 |
㎥/年 |
0.458 |
0.420 |
0.418 |
|
総売上高あたり |
㎥/百万円 |
10086 |
11098 |
11388 |
総売上高 |
|
百万円 |
764 |
885 |
893 |
電気使用量 |
|
KWh |
636240 |
651487 |
713978 |
燃料使用量 |
|
L |
643025 |
753919 |
776907 |
水使用量 |
|
㎥ |
6624 |
6348 |
8556 |
紙使用量 |
|
Kg |
235 |
262 |
276 |
グリーン購入 |
|
品目 |
1品目 |
0 |
0 |
3.平成18年度(第33期・7/15〜5/31)環境目標と実績
※グリーン購入 以外は、目標数値以下の実績で達成(目標値は、それ以下を目指す意味の数値)
環境目標 |
平成18年度(33期)目標 |
実績 |
達成率 |
評価 |
家庭用廃油回収増 |
115.5(t) |
104.7(t) |
91% |
△ |
電気使用量削減 |
618483(KWh) |
641170(KWh) |
97% |
△ |
燃料使用量削減 |
672994(L) |
674343(L) |
100% |
○ |
水使用量削減 |
7409(㎥) |
15182(㎥) |
49% |
× |
紙使用量削減 |
241.5(Kg) |
275.9(kg) |
88% |
△ |
グリーン購入 |
2品目 |
2品目 |
100% |
○ |
廃棄物最終処分量削減 |
161.116(t) |
161.975(t) |
100% |
○ |
二酸化炭素排出量削減 |
1892582(Kg‐CO2) |
1888797(Kg-CO2) |
100% |
○ |
総排水量削減 |
9865(㎥) |
17208(㎥) |
57% |
× |
評価は、最高経営者による
○・・目標達成 △・・やや未達80%以上 ×・・未達80%未満
4.取組結果の実績評価
【数値目標達成への取組結果】
・グリーン購入について、コピー用紙、ならびにノートを再生紙利用のエコ商品購入への切り替えを行い目標を達成致しました。
・二酸化炭素排出量については、新設クッカー(機械設備)稼動による燃料使用量増加がありましたが、原料回収ルートの見直し、エコドライブの徹底により社用車の燃料使用量の削減が出来、期間目標を達成することが出来ました。
・廃棄物に関して、クッカー新設により製品製造量が増加しましたが、排出先にも協力を仰ぎ汚泥等の廃棄物の増加を極力抑えるように活動し目標を達成することができました。
・以下は未達成項目(未達成の要因)
・家庭用廃油回収については、各自冶体への定期的なセールス活動を実施しましたが、
公共入札等も有り、期間目標に対して%マイナスと目標達成に至りませんでした。
(電気使用量、水使用量、総排水量)
当初EA21取り組時点では、想定していなかった機械設備の導入があり、9月1日より
クッカー(機械設備)を導入稼動させたため、電気をはじめ、各項目で、計画数値以上に使用量が増大しました。
・紙使用量削減について、両面コピーの徹底を総務課中心に働きかけ、社内文書が裏紙を使っていないものは逆におかしい、と指摘されるような雰囲気を作ることができましたが、
新工場建設に伴う会議資料及び提出書類等が予想以上に多く、目標達成には至りませんでした。今後は、OA化を進め社内会議などで使う文書も極力、少なくしてさらに削減に努めていきます
【環境マネジメントシステムに取り組んだことによる評価】
・今まで組織として取り組んでいなかったため、具体的にEA21の活動を始めたことで、従業員の環境に対する意識の向上が顕著となりました。
・毎週水曜日に終礼を実行することにより、社長の考えをより一層、従業員に伝達できました。
・近隣のそうじを定期的に実施するなど、地域貢献活動を実施するきっかけとなりました。
新工場の建築プロジェクトがあり、数値については想定できなかった面もありますが、達成、未達成の理由は明確である。当初2月に完成予定だった新工場の稼動が6月にずれこんだ事もあり、実行委員会新体制の確立と具体策を来期計画で見直します。
全体としては、全社一丸となって活動をすることができ、非常に効果的であると実感しておりますので、今後も継続して活動していきます。
5.今後の環境目標と取組項目
※18年度対比 ※19年度対比
環境目標 |
平成18年度(33期) |
平成19年度(34期) |
平成20年度(35期) |
家庭用廃油回収増 |
104.7(t) |
10%増加 |
10%増加 |
電気使用量削減 |
641170(KWh) |
1%削減 |
1%削減 |
燃料使用量削減 |
674343(L) |
1%削減 |
1%削減 |
水使用量削減 |
15182(㎥) |
1%削減 |
1%削減 |
紙使用量削減 |
275.9(Kg) |
1%削減 |
1%削減 |
グリーン購入 |
2品目 |
2品目 |
2品目 |
廃棄物排出量削減 |
161.975(t) |
1%削減 |
1%削減 |
二酸化炭素排出量削減 |
1888797(Kg‐CO2) |
2%削減 |
2%削減 |
総排水量削減 |
17208(㎥) |
1%削減 |
1%削減 |